February 24, 2006

G型しょうゆさし 3

幻のG型しょうゆさしの話し

1960年の亀倉雄策さんが作ってくれた受賞記念のパンフレットにしょうゆさしの完成までの努力の話が書いてあります。「何回もコミティーのメンバーの改良の指摘を受け、そのたびに修正し制作したものを提出した森正洋氏もそれに協力を惜しまなかった白山陶器も・・・」と言う文面で苦労を重ねてできた産物のように書いてありますが、本人にとってはそうではなかったようです。

http://unit.aist.go.jp/collab-pro/tnn/mono-db/design-hist/kn5/news05_p034-035.htm
上記ページは、「工芸ニュース 総集編5/軽工業デザイン」の中の「5 クラフトデザインの芽生え-1959」のページで紹介されているところです。G型しょうゆさしが図面・写真で紹介されています。このしょうゆさしの大と小は違うものとして作っていたようです。最終的には現在の「G型しょうゆさし」大・小になるわけですが。実はこの幻のしょうゆさしの現物が森正洋のところにはありません。もしお持ちの方がいらっしゃったらご連絡を下さい。森正洋の収蔵物の中に先日このしょうゆさしのボディーを発見しました。しかし蓋はありません。現在の小の蓋をかぶせていても違和感はないのですが、そうもいきません。(現在はこんな状態で展示しています)


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February 23, 2006

旅行の話6(イラン旅行2)

イラン旅行2 1990.12-1991.1

■ペルセポリスのレンガ


この旅行のひとつの楽しみ「ペルセポリス」。写真で見ても映像で見ても、おぼろげに広さなどをわかるくらいで、どんなところだろうと興味がありました。そこから見渡す風景は雄大で古代に来た錯角を感じるほどでした。


遺跡の中は、いたるところ修復工事中です。でもそれがよかったのです。溝を修復しているところにレンガを見つけました、川のそばのレンガ工場のようなところでできたものでしょう。黄色いレンガなのです。「その土地土地でレンガの色は異なる」と森正洋は言い、どんな風に焼いているのか興味をもったようです。その直後にその工場に遭遇するわけですが・・・。普段の私たちのたびならとつくづく思いました。今考えても残念です。

・このイラン旅行は、モロッコ旅行の企画3回目でやっといける直前まで来て中止になってしまい、森正洋と私の二人はあいてしまったスケジュールを埋めるためにどこかのツアーに乗っかることにしました。そこでいきたかったイラン旅行を道祖神や西遊で探したわけです。

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February 22, 2006

旅行の話し5(イラン旅行1)

イラン旅行1 1990.12-1991.1

■やっぱりレンガ工場


中国もベトナムもトルコもやっぱりレンガを作る工場は、川の中州や川のそばなのです。
レンガ工場を見つけたのは、シラーズから出てペルセポリスを見学し、遺跡のあるナグシュ・ロスタムへ向かうボルヴァール川のすぐそばでした。
写真はわかりにくいのですが、河原へ降りて粘土が採取できるようになっているように見えます。右手奥に平たい台形の建物のようなのがレンガを焼く窯のようです。10基ほどはあったようです。

道路に沿って右へ回り込んだところです。手前の窓のあるブロックで造られた建物は、事務所のようです。右に見える乗用車が小さく見えます。この奥にはもっと大きなものが見えました。
トルコのレンガ窯より大規模に生産活動をしているようです。
しかし今回は、じかに見て質問することができませんでした。というのはこの旅行西遊旅行の企画に乗っかったもので、先の遺跡に行くことを優先しました。帰りに寄ろうと言うことで、しかし帰りは遅くなり真っ暗になって寄ることができませんでした。
そこで翌日は、ガイドを独占しシラーズの町でタイルを焼いている人のところへタクシーをチャーターして出かけましたが。
森正洋は人に大変気を遣う人で、旅行の時はとくにそれが強く出ていたように思われます。このレンガ工場を見ることができなかったのもまわりのひとのこと、たぶんレンガ工場など興味がないだろうと自分を優先させなかったこと、によく現れていたようです。



13:18:40 | design-mori | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

February 12, 2006

旅行の話4(トルコ旅行4)

トルコ旅行43-1989.7
■レンガ工場



レンガ工場というより、レンガが積んである広場です。
窯などはなく、写真のなか後方のレンガが積んであるところが「窯」にあたります。
■レンガ造りの説明をします。
1.そこいらの土をドラム缶で作った土錬機でこねます。ここの動力はロバでした。それを地面の下から、屈強なひげのおじさんが一輪車に取り出し広場の中央へ運びます。
2.運ばれた土を若い労働者(10代半ば)の手で、木型に入れて形を作り取り出して地面に並べ日干しします。
3.乾燥が終わった日干しレンガは、粉炭をすきまに入れながら幅15m長さ30m高さ3mほどに積み上げます。
4.下から火をつけじわっと焼きます。ここでは一月ほどで焼き上がると言っていました。積み上げたレンガのまわりには覆いも何もありません。
5.この写真の後方は、焼いた後で冷まして取り出しているところです。温度が上がったところは、変形するほど熱量がかかり、くっついたりして、私たちの基準では使い物にならないところもあります。

彼らはトルコ国内、数カ所を転々としてレンガを焼いている一族だそうです。

●こんなふうに道ばたの見逃しそうなところも、森正洋といっしょに旅をすれば見つけ、そこで働いている人たちと話しをして、いろんな情報を収集できて楽しく有意義な旅になりました。
こんなレンガ窯は、中央アジアからヨーロッパ・ハンガリーあたりまでつながっているそうです。

後日、イランのレンガ窯の紹介ができると思います。

19:18:47 | design-mori | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

February 09, 2006

リンドベリと森正洋-3

スティグ・リンドベリと森正洋-2

「芳武茂介さんが少し前ヨーロッパを回っていたから、どうだろうと聞きに行ったんだ。すると『日本人が行ったらだめだ、どこも見せてくれない、模倣をする国の人間には見せないと言うんだ』と言ってたから、私も北欧のいろんな工場を見ることは無理だろうと思っていた。しかしリンドベリに会ってみると工房もグスタフベリも隅々まですべて見せてくれた。じつはリンドベリの工房の棚にはいくつもの私の作品を並べているんだ。私のことを知らないと思っていたら、向こうは興味津々で遠いアジアの東の私のことを見ていたんだ。」と話してくれました。森正洋は、なぜか2004年に発売され小松誠さんも協力された「スティグ・リンドベリ作品集」(プチグラパブリッシング)を2005年夏の終わりに持っておけと私に渡したのです。もちろん私は持っていたのですが。
その本が今後の私にとっては、キーワードになってしまいそうです。


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